2017年11月22日

会葬礼状6

「ありがとう・・・」~感謝の想いが届くと信じて

幼い頃、学校から帰ると両親が揃って「おかえり」と声を掛け出迎えてくれました。
『○○』という名の食堂を夫婦で営み、いきいきと働いていた二人の姿が今も忘れられません。
決して口数は多くはなかったものの、厨房に立ち
お客様の喜ぶ顔を何よりの励みにして働く背中は、いつの時も輝いて見え
我が父ながら本当に誇らしかったものです。
私たちを守り 支えてくれた幾歳月・・・
男同士、互いに胸の内を素直に言葉にすることはありませんでしたが、
その真っ直ぐな眼差しからは 深い愛情が感じられたことを覚えています。
大きな存在を失う寂しさはひとしおですが、これまで精いっぱい頑張ってきた父ですので、
どうか彼方では 積年の疲れを癒やし穏やかな時を紡いで欲しいと願うばかりです。

生前お世話になりました皆様へ、謹んでお礼申し上げます。

喪主