2017年11月22日

会葬礼状6

「ありがとう・・・」~感謝の想いが届くと信じて

幼い頃、学校から帰ると両親が揃って「おかえり」と声を掛け出迎えてくれました。
『○○』という名の食堂を夫婦で営み、いきいきと働いていた二人の姿が今も忘れられません。
決して口数は多くはなかったものの、厨房に立ち
お客様の喜ぶ顔を何よりの励みにして働く背中は、いつの時も輝いて見え
我が父ながら本当に誇らしかったものです。
私たちを守り 支えてくれた幾歳月・・・
男同士、互いに胸の内を素直に言葉にすることはありませんでしたが、
その真っ直ぐな眼差しからは 深い愛情が感じられたことを覚えています。
大きな存在を失う寂しさはひとしおですが、これまで精いっぱい頑張ってきた父ですので、
どうか彼方では 積年の疲れを癒やし穏やかな時を紡いで欲しいと願うばかりです。

生前お世話になりました皆様へ、謹んでお礼申し上げます。

喪主

2017年11月21日

会葬礼状5

「みんなから伝える"ありがとう"の言葉」

○○で生まれ、○○で育ち、この地で最期を迎えた父は
住み慣れた土地を誰よりも愛した人でした。
およそ二十年にわたって防犯協会の○○支部長や地域の会計係を務め
子供さんからお年寄りにいたるまで沢山の方々と親しくお付合いさせて頂いたものです。
家庭においても良き大黒柱であり、孫にとっては優しいおじいちゃん。
いつだって家族を支えるために一生懸命でした。
共に過ごした時間が懐かしい想い出に変わろうとも、
みんなの心には いつまでも父が生きています。
「ありがとう」の声が遠い空の向こうまで届くことを強く願ってやみません。

父は、愛着ある我が家で生涯を終えました。
人生を歩む中で結ばせて頂いた皆様とのご縁が、父にとって何よりの宝物でした。

良き出会いに彩られた日々を胸にしっかりとおさめて旅立ちを迎えたことでしょう。
生前のご厚情に深く感謝を申し上げます。

喪主